太陽11年周期、上昇に向かうか？今シーズン4日目のオーロラ爆発観測

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オーロラニュース vol.30

太陽11年周期、上昇に向かうか？今シーズン4日目のオーロラ爆発観測

日本時間2009年10月30日午後13時頃（アラスカ観測所2009年10月29日15時頃）、Live!オーロラ中継システムが、アラスカ観測所上空に出現したオーロラブレイクアップ（オーロラ爆発）をとらえた。
2009年シーズン（2009年8月中旬～）では、4日目の観測であり、10月に入ってから3日目のオーロラ爆発の観測だ。ちなみに10月30日は一晩で3度のブレイクアップが観測された。

今回のオーロラ爆発は、UT10月25日頃にNASA/SOHO衛星、NOAA/GOES衛星等がとらえた太陽黒点からのCクラスのフレアが起因になっているようだ。
（太陽フレアには、C,M,Xの等級があり、最大はX）
30日当日の太陽風を観測するNASA/ACE衛星のデータによると、太陽風に含まれる磁場の強さが高まり、かつ、地球磁場と反応させる要因の一つの南向き磁場が断続的にみられた。
こういうときは、太陽風速度が高速でなくとも、地球上に活発なオーロラが発生することがある。

NASA・SOHO衛星がとらえた太陽黒点とコロナ（2009年10月25日（UT)) (c) SOHO (ESA & NASA)

太陽活動の指標の一つともなっている太陽黒点数は、2009年7月から9月の長期間にわたり無黒点状態が続くなど、異例なほど静寂な太陽活動であったが、10月25日頃から始まった1029黒点群からの断続的なフレアは、11年周期といわれている太陽活動の底を抜け、上昇に入った可能性がある。今後、世界的な学術機関の公式コメントに注目したい。
ただし、2006年12月に発生したX9.0の大規模な太陽フレアのように、太陽活動極小期でも突発的な活動もあるようだ。

Live!オーロラ・高精細静止画ライブ中継システムがとらえたオーロラ爆発（自動撮影制御による）
Live!オーロラ高精細全天周ライブ中継システムがとらえたオーロラ爆発（自動撮影制御による）（画面下が北、上が南。画面上の光は月）
Live!オーロラ・スーパーリアル動画中継が東京・三鷹から遠隔操作でとらえたオーロラ爆発始まりの瞬間（下の画像は昼間の様子）
Live!オーロラ・アラスカ観測所（UAF/GI)から観たパノラマ


記事：古賀祐三（遊造）

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参照：　宇宙天気ニュース（鹿児島・篠原氏）



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