１０/23 オーロラ爆発観測 オリオン座流星群も

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オーロラニュース　Vol.29

１０/23　オーロラ爆発観測　オリオン座流星群も

日本時間2009年10月23日　18時10分頃、アラスカ観測所現地時間2009年10月23日０１時10分頃より、数日前に太陽で発生したCME（コロナガス噴出）の影響と思われる活発なオーロラが、Live!オーロラのリアルタイム中継により観測された。

前日も同様に活発なオーロラ活動が観測されたが、現地の天候が悪く、厚い雲の上空で明るく輝く様子がとらえられただけだが、今回は現地の天候に恵まれ、静止画、動画中継ともに素晴らしい映像が届いた。

11年周期といわれる太陽活動は、昨年頃、底を抜け2011年から13年に向けて極大期に入ると思われていたが、今年夏ごろまで無黒点状態が記録的に続くなど、異例なほど静寂な太陽の様子であった。
今回のオーロラ活動は、数日前に小規模ながら太陽で発生したCME（コロナガス噴出）による太陽風が地球に到着し、地球磁場と反応したことから発生したと思われる。太陽活動の今後の変化にも注目したい。

（参考：　宇宙天気ニュース　（鹿児島：篠原学氏）　）

また、10月21日に極大を迎えた「オリオン座流星群」は、Live!オーロラ・アラスカ観測所の当日は残念ながら天候に恵まれず、２００７・２００８年のようなオーロラとの競演はみられなかったが、極大日を過ぎた22日、23日も比較的活発な流星群が観測され、23日にはオーロラとの競演も生中継（静止画、動画共に）でとらえることに成功した。

Live!オーロラは、アラスカ観測所の白夜（5月初旬～8月中旬）以外、24時間動画を含めた生中継を行っており、白夜の時期は静止画、早送りによる準動画ライブ中継を2006年9月から継続している。

～　今回観測された、オーロラブレイクアップ（爆発）　～
スーパーリアル動画中継によりとらえられた、オーロラブレイクアップ（南南東方向）
スーパーリアル動画中継によりとらえられた、オーロラブレイクアップ（北東方向・20分ほど続いた）
全天周ライブ中継システムによりとらえられたオーロラブレイクアップ（画面下が北、上が南）
全天周ライブ中継システムによりとらえられたオーロラブレイクアップ（画面下が北、上が南）
全天周ライブ中継システムによりとらえられたオーロラブレイクアップ（画面下が北、上が南）

スーパーリアル動画中継がとらえた、オーロラと流星（左の明るい光が流星、画面右端がオリオン座）

～　これまでのスクープ　～
Live!オーロラによる、世界的に貴重なスクープの一例
（其々、一般紙掲載、一般紙一面掲載、Yahoo!Topニュース掲載含む）

2006年12月15日　「 大規模な太陽活動に伴なうオーロラ発生について」
　　　　　　X9.0規模の大規模太陽フレアの影響をいち早くスクープ。Yahoo!JapanのTopニュースに。
2007年10月23日　「大火球とオーロラの競演　動画中継に成功!（オリオン座流星群）」
　　　　　　世界で初めて、オーロラを横切る流星群をフルカラー動画による生中継に成功。天文ニュース等。
2008年12月０４　「ふたご座流星群とオーロラの競演をキャッチ」
　　　　　　毎日新聞　朝刊一面を飾る。その他、TV出演等。
２００９年０１月０３　「しぶんぎ座流星群とオーロラ爆発　生中継成功」
　　　　　　世界天文年２００９　世界に先駆けて、この年最初の天文ニュースとしてスクープに成功。
　　　　　　毎日新聞・YahooJapanTop掲載等。

記事：古賀祐三

---- 宇宙天気ニュース　篠原学さん -----

４年前、古賀がNICT宇宙天気情報センターの開発をしていたころご一緒し、九州大学に所属されていた篠原さんはその後、鹿児島工業高等専門学校の教授として教鞭をふるっておられます。
宇宙天気では一般の方々には一番知られている方。２００３年よりほぼ毎日、宇宙天気ニュースを世界中の研究機関が観測したデータを解析し、ニュース配信してらっしゃいます。（２年前、三鷹オフィスに遊びにこられたときに、居酒屋でShot）
４年前はじめてお会いしたのが、NICT所内のTV会議ルームで九州大学にいる篠原さんとTV画面を通してお話したことを思い出しました。その当時、NICTから宇宙天気情報を本格的に発信するサイトをプロデュースしてほしいと依頼され、宇宙天気の知識が殆どなかったことから、いつものようにコンセプト設計、プランニングから始め、半年ほどかけて科学者に資料は文献をもらいながら勉強をしつつ、NASA衛星データの取得・解析・計算出力などまでてがけました。
この仕事以前に、同様に国の機関からの仕事で文部科学大臣表彰、愛知万博の受賞をしましたが、この宇宙天気の仕事は国からの依頼、そしてオーロラで進むなら。。と、ずっときになっていたので、相当力を入れました。
いまでは、気が付くと篠原さんのニュースを普通に読解できるようになっているところが自分でも面白いです。
４年前、、２００６年１１月にオープンをひかえたLive!オーロラの開発やらメーカー交渉やら世界中のネットワーク網解析やら、観測所交渉やらで毎日家に帰ると気絶していたほど疲弊していたときに、同時にこの宇宙天気情報センターの開発までやっていました。思えば凄い日々でした。


宇宙天気ニュース（篠原さんより、ほぼ毎日発信中！）
NICT宇宙天気情報センター（古賀によるプロデュース・開発。NICTにて毎日運用中）

「動画をどうかMacで。。。」と、篠原さんからもあつーい要望をいただいておりました（＾＾
２００９年９月のアラスカ観測所出張時には、現地からSilverLightを使ったテストをしていたのですが、篠原さん、LOVEさん、LOVEさんのプロデューサー倉野さん、スタッフみんなに日本からの接続テストをしてもらっておりました。
このメイキング動画はそんなときに録画したものです。

こうしてみんなと楽しみながら開発やプロジェクトを進められるのはとても楽しいです。

ここ１年くらいで、ようやく自分も楽しめるようになってきたような気がします。

ゆうぞう









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